母との時間
久しぶりに母と食事をしてきました。
折合いの悪い私たち親子ですが、やっとその折合いの悪さから解放されそうです。
痴呆と鬱が混ざったような症状の母ですが、年末からさらに様子がおかしいと感じるようになり、
母の年も74歳、身体も衰えて外出を控えるようになったり、寂しくなって当然の年齢。
事故や病気で亡くなってしまう事もあるとやっと感じ、後悔しないために母が少しでも明るい気持ちで過ごせるようにしたいと、やっと改心することができたのです。
物心着いた10代からずっと母との距離を置いて過ごしてきたけれど、こんな年齢になるまでそう思えなかった私は残念な人間だったなと思います。
それでも気がつけて良かった。
母の家に放置していた私物を少し片付け、お昼にパスタランチを食べに行きました。
パスタをズルズルと音を立ててたべる母に、恥ずかしいからやめてと言うと、
『あなたとはご飯も食べに行けないわね』と言い返されます。
あれだけ作法に厳しかった母はどこへ❓
それでもその後、少しは気をつけていたようです。
食後近くの博物館を見学して腹ごなし。
博物館の周りの石畳を歩く足元はつま先があまり上がらずつまづきそうです。
それでも楽しそうにしていました。
あぁ、もうおばあちゃんなんだなぁ。
わたしが子供の頃に見た祖母と同じように。
今後はもう少し母に優しくできそうです。